AppleSeed Programに招待された話

2020年7月16日午前2時(日本時間)、AppleはiOS 13.6やmacOS Catalina 10.15.6などのアップデートの提供を開始すると同時に、一部のユーザーにSafari 14ベータのAppleSeedプログラムへの招待コードを送ったようで、僕も何故か招待されたため、参加してみることにした。

ここではSafari 14ベータを例にAppleSeedプログラムに招待された際の注意点・参加したらするべきことをまとめる。

ちなみにAppleSeedプログラムに参加すると秘密保持契約(NDA)の対象になるため、Safari 14ベータの内容について明かせない点はご容赦願いたい。

AppleSeed Programとは?

AppleSeedプログラムはパブリックベータやデベロッパーベータプログラムとは違い完全招待制であり、一部のユーザーに特定のベータソフトウェア(今回はSafari 14)をテストしてもらう目的でAppleが実施している無料のプログラムである。

AppleSeedという名前の由来はアメリカの開拓者ジョニー・アップルシードから。

どういったユーザーが招待されるのかは不明だが、恐らくはパブリックベータプログラムに登録している(あるいは過去に登録していた)ユーザーを何らかの基準により判定して招待しているのではないかと思われる。

招待はApple IDに登録してあるメールアドレスにコード付きのメールを送信するという形で行われ、メール内のリンクをクリックしてAppleSeed専用Webサイトでコードを認証し、専用ページでベータソフトウェアをダウンロードするという流れになる。

前述の通りAppleSeedプログラムは秘密保持が求められるため、配布されているベータソフトウェアの内容について外部に明かしてはならない。

また、AppleSeedプログラムではベータソフトウェアをテストしAppleにフィードバックなどを送ることができるが特に報酬はない。

なお、Safari 14ベータはデベロッパープログラム(有料)でも配布されている。

Safari 14はMojaveでも利用可能な模様

なお、MacRumorsのニュースでも触れられている通り、Safari 14は少なくともベータ版はMojaveでも利用可能なことが発表されている。

参考 Apple Releases Safari 14 Beta for Developers and Some AppleSeed TestersMacRumors

MacRumorsによれば現時点でMojaveでSafari 14を利用する方法はデベロッパープログラムに登録するかAppleSeedに招待されるという方法の2つしかないようだ。

最終的にSafari 14の正式版がMojaveにも提供されるのかは不明だが、ベータが提供されるのだからMojaveでも恐らく利用可能だろう。

なお、英語版しか配布されていないがSafari 14のTechnology Preview版は誰でもダウンロード・利用可能である(macOS Big Surベータ・Catalina向けのみ)。

Safari 14のベータの内容については明かせないため、Safari 14については下記Safari 14 Technology Previewの記事を参照してほしい。

Safari 14インプレッション(Technology Preview)

Safari 14のベータのインストールは不可逆

なお、AppleSeedプログラムに限らずSafari 14のベータはTechnology Previewとは違って既存のSafariを置き換えるためインストールは不可逆である。

Safari 14のベータを一度インストールしたら簡単には元に戻せないため、もし同じようにSafari 14のベータに招待された方は注意して頂きたい。

Apple Seedプログラムに招待されたら?参加したら?

Appleからのメールであるか確認する

Safari 14ベータに限らず何らかのプログラムの招待メールを受け取ったら、まずはメールアプリでヘッダを表示したり、リンク先のアドレスがApple公式サイトであることをチェックし、フィッシングメールなどではないことを慎重に確認しよう。

ベータソフトウェアの内容や機能について外部に明かさない

海外ではベータソフトウェアのビルド番号や詳しい内容をスクリーンショット付きで明かしていることがあるが、前述の通りAppleSeedプログラムは秘密保持が求められるため、AppleSeedプログラムに参加したらベータソフトウェアのビルド番号や内容について外部に明かしてはならない(レビューも禁止されている)。

日本語のAppleSeed FAQでは「ソフトウェアの配布を禁止する」とだけ書かれているが、英文では配布はもちろん、レビューなども厳密に禁止されている。

フィードバックを行う

招待されてベータソフトウェアをインストールしたからには気づいたバグや不具合、改善すべき点などをきちんとAppleにフィードバックしよう。

ここでのフィードバックが今後リリースされる正式版ソフトウェアの未来を決める可能性もある。

まとめ

AppleSeedプログラムは招待されたからといって無理に応じる必要はもちろんなく、ベータソフトウェアを利用するつもりがなかったり、秘密保持契約を交わしたくない場合は無視しよう。

なお、Appleのソフトウェアを使用する上でAppleにフィードバックを送るのならパブリックベータやAppleSeedプログラムを利用しなくても、全てのmacOSに密かに存在する「フィードバックアシスタントアプリ」で可能である。

フィードバックアシスタント
2019年06月03日
デベロッパからのフィードバックや、Appleへのバグ報告を、iOSおよびMac向けのネイティブのフィードバックアシスタントAppを使って送信できるようになりました。このAppでは、オンデバイスの自動診断、リモートでのバグ報告、より詳細なバグ報告フォーム、さらに多くのバグステータスといった機能を利用できます。また、フィードバックアシスタントのWebサイトもご活用いただけます。フィードバックアシスタントは、Bug Reporterに代わるツールです。

All versions of macOS include the app in /System/Library/CoreServices/Applications, and it can be launched with Spotlight or the URL scheme applefeedback://. When enrolling a macOS system in beta builds with the Beta Access Utility, the app is added to the Dock and aliased in /Utilities.

フィードバックアシスタント - Apple

フィードバックアシスタントアプリを起動するにはSpotlightなどで「フィードバックアシスタント」などと検索しよう。

なお、iOS 12.4以降のiOSでもフィードバックアシスタントが存在するが、そちらはベータプロファイルをインストールする必要がある。

On beta versions of iOS, the app is available by default on the home screen. On publicly released versions of iOS, starting with iOS 12.4, you can enable the app by installing a beta profile.

Bug Reporting - Apple

ベータに限らずmacOSで何らかのバグを経験した場合はフィードバックアシスタントを使って報告してみるといいだろう。