Mac・iPhoneなどで通知が来た際にアイコンに表示されるバッジ(赤丸)であるが、アプリやOSのバグなどにより通知を確認したにも関わらずこのバッジが消えない場合がある。

ここではアイコンからバッジが消えない場合の対処法を紹介する。
INDEX
Macの対処法 -ソフトウェアアップデートの場合
ターミナルで通知を止める

macOS Catalinaにおいてシステムソフトウェアアップデートなどのバッジが消えない場合はソフトウェアアップデートの「詳細」ボタンをクリックし「アップデートを確認」のチェックをオフにした後、ターミナルで下記コマンドを続けて実行する。
sudo softwareupdate --ignore "macOS Catalina"
defaults delete com.apple.systempreferences AttentionPrefBundleIDs; killall Dock
また、この方法でバッジが消えない場合は次の項目「XcodeでDockのplistファイルを編集する」をご覧ください。
パスワードの入力を求められたら管理者パスワードを入力しよう。

なお、上記の最初のコマンドはmacOS Catalinaのソフトウェアアップデート通知を止めるためのコマンドであるため、後日新たにmacOS Catalinaの最新アップデートなどが配布された際は下記コマンドを実行して通知を再開させよう。
sudo softwareupdate --reset-ignored
XcodeでDockのplistファイルを編集する
Xcodeなどのplistファイルを編集可能なソフトウェアでplistファイルを編集してバッジを消す方法も試してみよう。
Xcodeは無料で下記からダウンロード可能だ。
まずFinderのメニューバーの「移動」>「フォルダへ移動」をクリックするか、Command+Shift+Gキーを押してパス(Path)入力画面を表示させる。

続いて下記のパスを入力して「移動をクリック」
~/Library/Preferences/com.apple.dock.plist

com.apple.dock.plistというファイルが選択した状態で表示されるのでXcodeなどで開く。

plistファイルを開いたら「persistent-apps」という項目の▶︎マークをクリックしてツリーを開く。

ツリーを開くと「item」という項目が多数表示されるが、それぞれの「item」のツリーの「tile-data」ツリーを開いて「bundle-identifier」が「com.apple.systempreferences」となっているitemを探す。

「bundle-identifier」が「com.apple.systempreferences」となっているitemを見つけたら、現在システム環境設定のアイコンにバッジが表示されている場合「dock-extra」の項目が「YES」になっているはずなのでダブルクリックして「NO」と入力して変更する。
この時点でXcodeは閉じても構わない。
続いて下記のコマンドをターミナルで入力してDockをリセットする。
killall Dock

以上でシステム環境設定のアイコンからバッジが消えるはずだ。
注意点としてこの方法だとDockのシステム環境設定の位置を変更したりすると再びバッジが表示されてしまう可能性があるので、出来るだけDockのシステム環境設定の位置は変更しないようにしよう。
なお、手動で元に戻す際は「dock-extra」の項目を「YES」に戻してターミナルでDockをリセットする。
.plistファイルを削除
依然としてソフトウェアアップデートなどのバッジが消えない場合、先ほどと同様にFinderのメニューバーの「移動」>「フォルダへ移動」をクリックするか、Command+Shift+Gキーを押してパス(Path)入力画面を表示させる。
続いて下記のパスを入力して「移動」をクリック。
~/Library/Preferences/com.apple.preferences.softwareupdate.plist

移動するとcom.apple.preferences.softwareupdate.plistというファイルが選択された状態で開くのでそのファイルを削除する。

なお、実際に管理人は上記ファイルを削除し悪影響がないことを確認しているが、削除が心配な場合はどこかに移動させるだけでもいい。
ファイルを削除、または移動させたら改めてソフトウェアアップデートを実行し、バッジが消えるか確認してみよう。
Macの対処法 -アプリケーションの場合
通知設定をオンオフする

アプリケーションの場合はバッジが消えないアプリを起動した状態で「システム環境設定」>「通知」から「アプリケーションアイコンにバッジを表示」を一旦オフにする。

続いてバッジが消えないアプリを終了させてから再度起動したのち「システム環境設定」の「通知」から「アプリケーションアイコンにバッジを表示」を再度オンにする。
この操作によりアプリのバッジ通知がリセットされ、該当のアプリからバッジが消えるはずだ。
ただ、この方法で一時的に通知が消えたとしても再度通知が来た場合は再びバッジアイコンが消えない状態に戻っってしまうことがある。
ターミナルでDockをリセットする
上記の方法でもバッジが消えない場合は「ターミナル」で以下のコマンドを入力してエンターキーを押して実行する。
killall Dock

実行すると一瞬デスクトップやDockが暗くなりDockのリセットが行われるのでバッジのアイコンが消えたか確認しよう。
SNSなどのアプリの場合は一旦ログアウトしてみる
問題が続く場合はTwitterなどのSNSアプリの場合は一旦ログアウトしてみよう。

例えばmacOS CatalinaのTwitterアプリであればメインウィンドウの「三点マーク」をクリックして「設定とプライバシー」の項目に移動する。

「アカウント」をクリック。

「ログアウト」をクリックし、ログアウトした後に再度ログインし直してみよう。
XcodeでDockのplistファイルを編集する
依然として特定のアプリケーションのバッジが消えない場合、前述した「XcodeでDockのplistファイルを編集する」という方法を用いて当該アプリケーションの「dock-extra」の項目を「NO」に変更してみよう。
iPhone・iPadの場合
iPhoneやiPadの場合も対処法はMacの場合とほぼ同じ。
通知設定をオンオフする

バッジが消えないアプリを起動した状態で「設定」の「通知」をタップ。

バッジが消えないアプリをタップ。

「バッジ」の項目を一旦オフにする。
その後、バッジが消えないアプリをマルチタスク画面でスワイプして終了させ、再度アプリを起動し直す。

続いて先ほどオフにしたバッジの表示を再度オンにする。
以上でアプリアイコンのバッジは大抵の場合消えるはずだ。
ただしこの方法はMacの場合と同様、一時的にバッジが消えても再度通知が来た際は再び通知が消えない状態に戻ってしまうことがある。
SNSなどのアプリの場合は一旦ログアウトしてみる
Macと同様にSNSアプリなどのバッジが消えない場合は一旦ログアウトしてみよう。

MacとiPhoneでそれぞれ通知を再確認

上記の対処法を試しても問題が解決しない場合は、例えばMacの特定のアプリやサービスでバッジが消えないのであれば、iPhone側でそのアプリを起動(またはサービスにログイン)してメッセージや通知などを全部タップして確認し直してみる。
iPhoneも同様にiPhoneでバッジが消えないアプリやサービスにMacやPCでログインして全てのメッセージや通知をチェックしてみよう。
複数のデバイスで同一のアプリやサービスにログインしていると通知や既読の同期が上手くいかずに問題を起こしていることが多いため、それぞれのデバイスで改めて通知やメッセージをチェックし直してみることをお勧めする。
まとめ
MacにしろiPhone・iPadにしろアプリアイコンからバッジが消えない場合は大抵そのアプリのバグあるいはOSのバグのいずれかなので根本的な解決にはアプリやOSのアップデートを待つ必要がある。
上記でまとめた方法は対症療法的なものであり、一時的にバッジは消えるが再度通知が発生した際には再発する可能性が大いにある。
ただ、一時的とは言えバッジが目障りな人は上記の対処法を試してみるといいだろう。