Affinityアプリケーションの初回起動が遅いのはSIP関連バグ?Serifスタッフは「問題を認識している」と回答

Macの初回起動・再起動時にAffinityアプリケーションの起動に極端に時間がかかる

Serif社のAffinityアプリケーション(Photo・Designer・Publisher)においてMacの起動時・再起動時のAffinityアプリケーションの起動に数十秒の時間がかかるという現象が少なくとも数ヶ月以上問題になっており、実際に管理人もM1 Mac mini・Intel Mac mini・Intel MBPの全てで同様の現象を確認している。

残念ながら現時点では対処法はないのだが、原因はsyspolicyd(System Policy Daemon)プロセスであり、macOS・もしくはAffinity側のSIP(System Integrity Protection)や認証関連のバグのようだ。

Affinityの初回起動時におけるアクティビティモニタの動き

管理人の環境ではApple Silicon・Intel Mac全てにおいてMacの起動時・再起動時はAffinityアプリケーションの起動に20秒以上かかるのだが、この時のアクティビティモニタを見てみよう。

Affinityアプリケーションがバウンス(アイコンが跳ねているエフェクト)している間は「syspolicyd」が高いCPU使用率を記録していることがわかる。

ただ、Affinityアプリケーションの起動が正常に終了するとCPU使用率は元に戻り、以降はMacを再起動したりシステムを終了させない限り、Affinityアプリケーションは正常に起動するようになる。

SIP関連のバグである可能性が大

この問題はMacRumorsのフォーラムやSerifの公式フォーラムでも取り上げられているが、冒頭で書いた通りどうやらAffinityアプリケーションの初回起動に時間がかかるのはSIPや認証に起因するバグであり、一度でもリカバリーモードなどでSIP関連の設定を弄ったりするとこのバグがトリガーされ、以降はAffinityアプリケーションの初回起動が極端に遅くなるとのことだ。

問題発生時にCPU使用率が極端に高くなる「syspolicyd」はMac OS X 10.7.3でGatekeeperと共に発表され、以降もmacOSのアップデートにより拡張され続け、現在のmacOSでは主にアプリケーションの実行の際にアプリケーションが読み込むkextの認証やアプリケーションの監査を行っている他、SIPとも関連している。

On affected system - if you launch Activity Monitor and look at CPU resources - then launch Affinity software - syspolicyd will spike to 60-70% of CPU.

Syspolicyd is linked to SIP, protection against system integrity attacks. On M1 it works slightly different as SIP in M1 is more restrictive.

On fresh installs - there is no issues.

It will work normally without delays.

But if you fiddled with SIP or Recovery terminal commands (still has to be determined which ones) - this syspolicyd bug is triggered and will persist until you reinstall/update the OS.

It manifests as super slow 1st launch of the apps after boot. But consequent launches will be happening normally.

Reboot again - and 1st launch of the same app will be again super slow, but the next one will be normal. Most people dont notice this at all - but… some do…

To only solution to this - that I am aware of is reinstall. I noticed this bug incidentally when I migrated apps from M1 MBA (affected with bug) to my new M1 MBP (fresh install) and immediately noticed difference in launch speeds. Launching activity monitor on both devices - syspolicyd process was having completely different behaviour.

MacRumros Forums

上記のコメントではクリーンインストールしたMacではこの問題は発生していないとされており、また、投稿者は唯一の解決法はmacOSの再インストールであるとしている。

一部ユーザーはAffinityの1.9.1アップデートで解消されたと報告されているが管理人の環境では解消されていない

この問題に悩まされていた一部のユーザーは先日リリースされたAffinityの1.9.1アップデートで解消されたと報告している。

I use Affinity Photo/Designer/Publisher on my M1 MacBook Air (Downloaded from the website, not the AppStore ones), and they have been slow as molasses in January since I got my M1 in December.

However, with the latest 1.9.1 updates, which came out at the end of February, the launch speed is no longer an issue for me.

MacRumors Forums

ただし、管理人の環境では1.9.1のAffinity Photo及びDesignerで依然として問題が続いている。

Affinity Forumsではスタッフが「問題を認識している」と回答

Affinity Forumsでは度々この問題が話題になってきたが、Affinity Forumsにおいてスタッフ(Moderator)が「問題を認識しており、調査を開始している」と回答している他、「Apple Silicon Macかどうかは関係ない」とも明言している。

This is something we're aware of and is being investigated by the developers. It isn't related to Silicon Macs (as my intel Mac gets it). I will pass your comments over though.

Affinity Forums

現時点においてはこの問題が発生した場合、クリーンインストール以外はユーザー側で出来るることはないと思われるため、Affinityのアップデートを待つしかないようだ。

まとめ

この問題を初めて管理人が意識したのがいつなのかは正直記憶にないが、数ヶ月続いていることは確かであり、また管理人の所有する全てのMacが影響を受けているため、同様の問題に悩まされている人は多くいるはず。

残念ながら現時点ではクリーンインストール以外に解決法はないがAffinity Forumsでスタッフが「問題を認識しており、調査を開始している」と明言していたのは収穫だった。

個人的にはAffinityアプリケーションの起動速度のためだけにmacOSをクリーンインストールするのは手間がかかりすぎるため、もしこの問題に現在悩まされているならSerif社による修正を待ってみることをお勧めする。