5K@60hz出力ができるMacは?

前回4K@60hzが出力できるMac一覧を記事にした。

4K@60hzを出力できるMacはどれ?

ただ、5Kディスプレイが最近になってラインナップが増えてきており、更に民生用には普及していないがPro Display XDRのような6Kディスプレイも発売されたので、今後の超高解像度ディスプレイ時代を見越して5K@60hz出力ができるMacをまとめる。

2020年8月25日追記
Appleサポートのページのディスプレイ出力に関する情報が更新され、それに伴い5Kディスプレイ対応モデルも追記されたため記事に反映しました。

Apple公式の各Macのディスプレイ出力サポートページは下記リンク参照。

5K@60hzの出力の壁

本題に入る前に5K(5120x2880)@60hzの解像度・リフレッシュレートを出力できるハードウェア要件を説明する。

DisplayPort 1.3以上が必須

5K@60hzの出力には現在普及しているHDMI 2.0やDisplayPort 1.2では帯域が足りないため、出来たとしても5K@30hzが限界だ。

5K@60hzの伝送には22.18Gbpsの帯域が必要となる。

WikipediaのDisplayPortの項目に非常にわかりやすい仕様表があるので掲載する。

画像出典 Wikipedia

表を見るとわかる通りDisplayPort 1.2では5Kの出力自体はできるがリフレッシュレートは30hzまでであり、5K@60hz出力にはDisplayPort 1.3以上が必要となる。

CPU内蔵グラフィックのMacでは基本的に10世代Core iシリーズ以外5K@60hzの出力は不可能だが一部例外あり

第9世代までのCore iシリーズは内蔵GPUが5K非対応

MacBook Air、MacBook Pro 13インチモデルなどではGPUがCPU内蔵グラフィックであるため第10世代のCore iシリーズ以外ではそのままではLG UltraFine 5Kディスプレイ以外での5K出力はできないが、一部例外もある。

画像出典 Apple

Thunderbolt 3はMulti Stream Transport(MST)により、二つの信号を分けて伝送可能なため、Mac mini 2018/2020では第10世代Core iシリーズでないにも関わらずCPU内蔵グラフィックで5K@60hzの伝送が可能となっている(この点に関しては海外では意見が割れており「デュアルリンクSSTで伝送している」という説もある)。

LG UltraFine 5Kでは多様なMacで5K@60hz出力が可能

画像出典 Apple

なお、LG UltraFine 5Kディスプレイは元々Thunderbolt 3を前提とする5Kモニタであるため、多様なMacで5K@60hz出力が可能となっている。

例え5K非対応であってもeGPUを使用すれば5K@60hz出力が可能

なお、第10世代以外のCPU内蔵グラフィックのMacや多少古いMacであってもThunderbolt 3搭載でeGPUに対応しているならばDisplayPort 1.3/1.4対応のeGPU経由で問題なく5K@60hz出力が可能になる。

5K@60hz出力ができるMac一覧

上記の点を踏まえた上で5K@60hz出力ができるMacをまとめてみる。

LG UltraFine 5Kディスプレイで5K@60hz出力ができるMac

  • iMac Pro (2017)
  • iMac (2017以降)
  • Mac mini (2018以降)
  • MacBook Pro (2016以降)
  • MacBook Air (2018以降)
  • Mac Pro (2019)

一般的な5Kディスプレイで5K@60hz出力ができるMac

  • iMac Pro (2017)
  • iMac (2019以降)
  • MacBook Pro 15/16インチモデル (2018以降)
  • MacBook Pro 13 (2020以降) ※上位モデルのみ
  • MacBook Air (2020以降)
  • Mac mini (2018/2020)
  • Mac Pro (2019)

DisplayPort 1.3/1.4搭載eGPU経由で5K@60hz出力ができるMac

  • iMac Pro (2017)
  • iMac (2017以降)
  • Mac mini (2018以降)
  • MacBook Pro (2016以降)
  • MacBook Air (2018以降)
  • Mac Pro (2019)

前述の通り第10世代以外のCPU内蔵グラフィックや多少古いMacBook Air、MacBook Pro 13インチモデルであってもeGPUを導入すればeGPU経由でUltraFine 5Kディスプレイ以外でも5K@60hzの出力が可能である。

なおeGPUの利用にはThunderbolt 3ポートが必須なのでeGPU経由で出力する場合はThunderbolt 3搭載Macが必須となる。

また、iMac ProやMac Proなど2018年以降に発売されたディスクリートGPU搭載MacであればeGPU経由でなくても直接一般的な5Kディスプレイで5K@60hz出力が可能。

なお、ケーブルはUltraFine 5KディスプレイではThunderbolt 3ケーブル、一般的な5Kディスプレイの場合はDisplayPort 1.3以上に対応したUSB-C>DisplayPort変換ケーブルなどが場合によっては必要。

まとめ

正直に言ってMacのディスプレイ対応状況は滅茶苦茶ややこしい。

4K@60hz出力ができるMacの記事を書いた時もMacによる対応状況がバラバラで混乱したが、5K@60hzの出力に関しても対応状況は複雑だ。

また、4K@60hz出力においてMacがハードウェア的に4K@60hz出力には対応していてもAppleが「パフォーマンスや互換性の懸念」を理由にmacOS側で4K@60hz出力を制限したことがあるため、今5K@60hz出力に対応していても将来的にAppleのさじ加減で出力が制限されてしまう可能性もある。

現時点でMacの5K@60hz出力をまとめると以下のようになる。

  • LG UltraFine 5Kディスプレイは多様なMacで5K@60hz出力が可能
  • LG UltraFine以外の5Kディスプレイで直接5K@60hz出力が可能なのはiMac Pro、Mac Pro 2019、iMac 2019以降、MacBook Pro 15/16インチ、MacBook Pro 13インチ 2020上位モデル、MacBook Air 2020以降、及びMac mini 2018/2020
  • Thunderbolt 3搭載Macなら多少古いMacでもDisplayPort 1.3/1.4搭載のeGPUを導入すればeGPU経由で一般的な5Kディスプレイへの出力が可能

正直ややこしすぎて頭が混乱しているが、もし本記事に関して疑問点や情報の不備があった場合はCONTACTページから遠慮せずにご指摘をお願いしたい。