4K@60hzを出力できるMacはどれ?

NOTE
macOS Catalinaではmini DisplayPort(Thunderbolt 2)による4K@60hz出力に問題が発生しており、現状ではmini DisplayPortによる4K@60hz出力が出来ない場合があります。

このページの情報はmacOS Mojaveの情報及びテスト結果になります。

Appleは以前こちらのサポートページで4Kモニターを使用できるMacの一覧を載せていたが2020年3月現在4Kモニターに関する情報が削除されており、Appleのサポートページでは4Kモニターのサポート状況を閲覧できない状態にある。

そこでこの記事では4K解像度(3840x2160)を60hzで出力できるMacについてまとめる。

30hz出力については正直画面がカクカクして見にくく、一般的な利用においてもあまり現実的ではないためここでは60hzについてフォーカスする。

ちなみにMacのシステムを書き換えて無理やり4K@60hz出力を可能にする裏技なども存在するがAppleは当然非推奨であり何が起こるかわからないため、ここでは正規の方法で4K@60hz出力が可能なMacのみを扱う。

なお、Appleのサポートページですら以前は間違った情報を提供(iMac Late 2013で4K@60hz出力ができるなど)していたのでこのページの情報が100%正しいとは限らず、あくまで参考程度に受け取ってほしい。

端子によって4K@60hzを出力できるMacは違ってくる

本題に入る前に4K@60hzと言ってもThunderbolt(USB-C Altモード、DisplayPort)、HDMI端子などそれぞれの端子によって4K@60hzを出力できるMacは違ってくる。

”Thunderbolt端子からは4K@60hz出力が可能だがHDMI端子からは30hzまでしか出来ない”といったMacも存在するため自分が接続したい端子を把握しておこう。

HDMI端子で4K@60hz出力が可能なMac

HDMIメス端子から4K@60hz出力を直接できるMacは現在Mac miniかMac Pro 2019のみ。

ただし、2019年8月9日にリリースされた新USB-C Digital AV MultiportアダプタであればHDMI 2.0に対応しているため、新USB-C Digital AV Multiportアダプタを接続した以下のMacではアダプタのHDMI 2.0メス端子から4K@60hz出力が可能。

  • MacBook Pro(15インチ、2017以降)
  • MacBook Pro(16インチ、2019)
  • iMac(Retina 5K、27インチ、2017以降)
  • iMac(Retina 4K、21.5インチ、2017以降)
  • iMac Pro(2018)

なお、上記以外のMac(MacBook AirやMac mini、MacBook Pro 13インチ、MacBook Pro 15インチ 2016、非Retina iMac)においては本アダプタのHDMIからの4K出力は30hzになる。

Thunderbolt 3端子で4K@60hz出力が可能なMac

Thunderbolt 3経由で4K@60hz出力ができるMacは以下。

  • iMac (21.5-inch, 2017)以降
  • iMac (Retina 4K, 21.5-inch, 2017)以降
  • iMac (Retina 5K, 27-inch, 2017)以降
  • iMac Pro (2017)
  • Mac Pro(2019)
  • Mac mini (2018) 以降
  • MacBook Air (2018) 以降
  • MacBook Pro (Retina, 13-inch, 2016) 以降
  • MacBook Pro (Retina, 15-inch, 2016) 以降
  • MacBook Pro (Retina, 16-inch, 2019)

Thunderbolt 3を搭載したMacであれば基本的にはUSB-C Altモードに対応しているのでUSB-C>DisplayPort変換ケーブル、またはUSB-C>HDMI変換ケーブルで4KモニターのDisplayPortやHDMI 2.0端子に接続すれば4K@60hz出力が出来る。

また、音声出力にも対応するためモニターのスピーカーや3.5mmジャックから音声を聞くといったこともできる。

USB-C Altモードとは?
USB-Cの伝送をモニター用に使うといったように、本来のUSBでやり取りされるデータ以外の伝送に使用するモードのこと。

Thunderbolt 3またはUSB-Cを搭載したPC/MacのほとんどはUSB-C Altモードに対応しているが、現時点ではスマートフォンやタブレットでのUSB-C Altモード対応は進んでいない。

なお、ほとんどのモニターはDisplayPortを搭載しているが、USB-C>DisplayPort変換ケーブルを使用する際は念のため使用したい4KモニターにDisplayPort端子が用意されているか確認した方がいいだろう。

また、古い4Kモニターの場合はDisplayPortは4K@60hzに対応しているがHDMIは2.0ではなく1.4止まりで4K@60hzに対応していない場合もあるので、USB-C>HDMI変換ケーブルを使用する際は4KモニターのHDMI端子のバージョンも確認しておこう。

Thunderbolt 2端子で4K@60hz出力が可能なMac

僕が調べた限りでThunderbolt 2端子から4K@60hz出力ができるMacは以下。

  • iMac (Late 2014) 以降(High Sierra環境において管理人が実際に確認)
  • Mac Pro (2013)
  • MacBook Air (Early 2015) 以降
  • MacBook Pro (Retina, 13 inch Early 2015) 以降(Mojave環境において管理人が実際に確認)
  • MacBook Pro (Retina, 15 inch, Late 2013) 以降 ※MSTモードのみ(2015年モデルのMojave環境で不可能だったという報告あり)
NOTE
読者の方からMacBook Pro 15 2015(Mojave)においてThunderbolt 2>DisplayPortによる4K@60hz出力ができなかったという報告がありました。
管理人はMacBook Pro 13 2015(Mojave)で4K@60hz出力が可能なことを確認していますが、個々のMac環境や使用するケーブルにより4K@60hzができない場合があります。

Thunderbolt 2端子搭載Macの4K@60hz出力に関してはややこしい。

Thunderbolt 2の帯域は20Gbpsであり4K@60hzの伝送に必要な18Gbpsを超えているため帯域的には問題ないのだがmacOS上の制限などの問題によりThunderbolt 2を搭載しているからといって必ずしも4K@60hz出力ができるわけではない。

また、Thunderbolt 2搭載端子から4Kモニターに接続するには以下のようなMini Display Port>DisplayPort変換ケーブルを使用する必要がある。

使用するケーブルに関してはThunderbolt 2及びDisplayPort 1.2に対応しているか必ず確認しよう。

技術的な話を省くとThunderbolt 2≒Mini Display Portである。

なお、MacBook Air (Early 2015) に関してはハードウェア的には4K@60hzに対応しているがApple側がmacOS上で4K@60hz出力を制限していた時期があり、今後もmacOSのアップデートによっては制限が加わる可能性もある。

また、MacBook Pro (Retina, 15 inch, Late 2013)に関してはMSTモードでのサポートのみとなりSSTモードで4K@60hz出力ができるのはMid 2014以降となる。

MST/SSTモードとは?
MSTはMulti Stream Transport、SSTはSingle Stream Transportの略。

MSTは4Kモニターが普及する以前に広く使われていた方式で、元々は複数モニター向けの技術であり、別々にレンダリングした画像を最終的に1つの画像としてモニターに表示する方式。現在ではほぼ使われていない。

SSTは現在主流の方式で、MSTに比べてトラブルが少なく、通信も安定しているがGPUにはそれなりの負荷がかかり、SSTモードでの出力は相応のGPUが必要となる。

Mac mini 2014に関してはハードウェア的に4K@60hzでの出力が可能だが、現在ではmacOS上で制限がかけられており4K@60hz出力はできない。

デュアルケーブルで4K@60hz出力が可能なMac

DisplayPortを二つ繋いで4K@60hzを出力可能なMacは以下。

  • iMac (Retina 5K, 27-inch, Late 2014)
  • Mac Pro (2013)

デュアルケーブルでの4K@60hz出力は極めてニッチであり対応するMacは上記二つとなる。

これは元々DisplayPort 1.2やHDMI 2.0といった4Kの解像度を60hzで伝送可能な規格が存在しなかった時期にDisplayPortケーブルなどを二つ繋いで力技で4K@60hzを実現した4Kモニター向けとなる。

現在ではデュアルケーブルの4Kモニターは(僕が調べた限り)販売されておらず、考慮する必要はないだろう。

DisplayPort使用時の注意点

これは全てのモニターに言えることであるがThunderbolt 2やThunderbolt 3を介してモニターのDisplayPortに接続する際は必ずモニター側の設定も確認しよう。

モニターによっては上記写真のようにモニター側のDisplayPort 1.2を有効にしないと4K@60hz出力ができない場合がある。

僕は10台近くのモニターを持っているがDisplayPort 1.2の設定はほとんどの4Kモニターでデフォルトではオフになっている。

モニターのDisplayPortを使用する際は事前に設定を確認しておこう。

ただし、もし設定が見当たらないのであれば無視して構わない(オンになっている)。

まとめ

以上、4K@60hzを出力できるMacをまとめたがThunderbolt 2やら3やらUSB-C Altモードやら、更にAppleがmacOSに制限をかけたりと数年前のMacにおける4K@60hz出力は混沌としている。

出来る限り正確な情報を集めたつもりだがあまりに混沌とした状況であるため、Thunderbolt 2での4K@60hz出力については全てが正しいかどうかは自信がない。

なお、現在販売されているMacは全てThunderbolt 3経由で4K@60hz出力が可能なのでこれからMacを買おうとしている人は上記のことは気にしなくていい。