iOS 13所感。小粒ながら痒いところに手が届く

9月20日、AppleはiOS 13の正式版を公開した。

サポートするiPhoneはiPhone 6s以降であり、5s・6は遂に切り捨てられた形になる。

今回は早速自分のiPhone XにインストールしてみたのでiOS 13の所感を書いておこう。

なおiPadOSは9月25日、tvOSは10月1日、macOS Catalinaは10月中にリリース予定だ。

iOS 13になって特に良かった点

画像出典 HIPTORO

iOS 13はiPadOSやmacOS Catalinaと比べるとユーザーの期待度はダークモード以外はあまり高くないように見受けられるが、細かな機能追加や変更は膨大な数に上る。

ここでは僕個人が特に良かったと感じた機能・変更点を挙げていこう。

PS4・Xbox Oneコントローラーのサポート

前述した通りiOS 13や近々リリースされるiPadOS、tvOSなどではPS4及びXbox Oneのコントローラーをサポートし、しかもワイヤレスで使用可能だ。

PS4のコントローラーとiOS 13やiPadOS、tvOS 13デバイスを接続するにはまずは接続したいデバイスの設定からBluetooth画面を開き、PS4コントローラーでPSボタンとSHAREボタンを数秒間同時押しする。

PS4コントローラーのライトが数回フラッシュし、デバイスのBluetooth画面に”DUALSHOCK 4 Wireless Controller”という項目が現れるのでタップして接続する。

PS4リモートプレイアプリでもPS4コントローラーが無線で使える

あとはApple ArcadeのゲームやPS4リモートプレイアプリを開けばワイヤレスでPS4のコントローラーが使えるようになっているはずだ。

正直iPhoneのような小さな画面でPS4のゲームをプレイするのは無理があるので本格的にこの機能が役立つのはiPadOSになるだろう。

ダークモード

個人的にかなり期待してた変更点はやはりダークモードだ。

macOS Mojaveのダークモードに慣れた身にとっては今までのiOSは若干眩しかったのでこの変更はありがたい。

特に有機ELを搭載したiPhone X/XS/XS Max/11 Pro/11 Pro Maxでは気休め程度かもしれないがバッテリーの節約にもなる(有機ELは黒画面の場合、完全に発光が止まるため)。

今はまだ対応アプリが少ないがmacOS Mojaveのように徐々にダークモードをサポートするアプリが増えてくるはずなのでこれからが楽しみだ。

なお、隠れた機能として”設定”から”壁紙”という項目に行くとダークモードに合わせて壁紙を僅かに暗くすることが可能だ。

NFC機能の強化

iOS 13では新たにNFCの読み取り機能が追加されICカードに端末をかざすだけでSuicaなどの残高を読み取ることが出来る(iPhone 7以降)。

現時点でバスNAVITIMEというアプリがNFCの読み取りに対応しており、実際にアプリからSuicaの残高を読み取れるのを確認した。

端末の上部をICカードにかざす
Suicaの残高が表示される

注意点として当たり前だがnanacoなどの磁気カードは読み取れず、必ずしもどのICカードでも読み取れるというわけではないが、SuicaやPASMOは確実に残高を読み取れるためApple PayによるSuicaなどを利用していない人は便利だろう。

Face IDの高速化

僕はiPhone Xを使用しておりFace IDの認識速度はXSシリーズや11シリーズと比べると劣るのだが、iOS 13ではFace IDの認識速度が若干早くなり、Face IDの世代で劣るiPhone Xでもその速さは体感出来るほど向上している。

ミュージックアプリの歌詞表示

ミュージックアプリでは新たに歌詞表示ボタンが左下に表示されるようになり、歌詞がある曲ならばボタンをタップすると曲に連動してカラオケのように歌詞が表示される。

iOS 12までは曲を上にスワイプすることで歌詞を表示していたが、iOS 13ではボタン一つで表示できる上に曲に歌詞の表示が連動するので視覚的にも楽しい。

非通知拒否

iPhoneは以前から電話関連の機能が弱いと言われてきたが、iOS 13では非通知からの番号を留守番電話に送り、実質非通知の着信を拒否することが出来るようになった。

ボリュームコントロール

今までのiOSでは音量調節ボタンを押した際に画面の真ん中に大きなボリュームコントロールパネルが表示されていた。

iOS 13では音量調節ボタンを押すと画面左に小さくパネルが出るだけなので動画などを視聴中に画面にパネルが被ってしまうことがなくなり、視認性が非常に上がった。

コントロールセンターからWi-Fiネットワーク・Bluetoothデバイスへの接続が可能になった

コントロールセンターのWi-FiアイコンやBluetoothアイコンを長押しすると、そこから直接任意のWi-FiネットワークやBluetoothデバイスへ接続することが出来るようになった。

いちいち設定画面を開く必要がなくなったのでかなり便利。

Safariのクイックアクセス

iOS 13のSafariではアドレスバーの左に各機能への簡易アクセス機能が追加され、設定を開くことなくコンテンツブロッカーをオンにしたり、デスクトップ用サイトを簡単に表示させることが出来るようになった。

また、Webサイトの文字が小さくて読みにくいといった場合にテキストサイズを変更することも出来る。

わかりにくいと思った点

上記のような嬉しい機能追加とは逆にわかりにくくなったと感じる機能・変更もある。

アプリのアップデート

iOS 13のApp Storeアプリからは「アップデート」という項目が消えており、最初は手動でアプリのアップデートをする方法がないのかと思ってしまった。

実際にはApp Storeアプリのプロフィールアイコンをクリックしてアカウント画面に行き、アカウント画面を上から下にスワイプすると更新マークが出て手動でアプリをアップデートすることが可能だ。

Apple Arcadeが開始されたことでApp Storeアプリの下に「アップデート」という項目を表示するスペースがなくなったためにこのような仕様になったのだろうが少々わかりにくい。

アプリの移動・触覚タッチ

iPhone 11シリーズからは3D Touchがなくなり触覚タッチに変更になったため、アプリの移動方法なども変更されている。

そのため従来の3D Touchの機能にアクセスするにはアプリアイコンを長押しし、アプリの移動や削除をするには長押しした状態からドラッグ、または長押ししたままにするという動作が必要になる。

この動作が今までの3D Touchやアプリの移動方法に慣れ親しんだ身からすると少々取っつきにくい。

ベンチマーク

続いてはiOS 12とiOS 13でパフォーマンスの違いが生じるのかベンチマークを取ってみる。

使用したベンチマークアプリはGeekbench 4。

既に最新のGeekbench 5が出ているが、iOS 12で計測したベンチマークはGeekbench 4だったのでiOS 13においても今回はGeekbench 4を使用する。

iOS 12

iOS 13

結果としてはスコアが微減しているが、ほぼ誤差レベルと言っていいほどでありiOS 12とiOS 13で特にベンチマークにおけるパフォーマンスの影響はない。

iOS 13ではアプリの起動速度も改善しているとAppleは説明しているが、個人的にはアプリの起動速度を含めた全体のパフォーマンスに特に違いは感じられない。

まとめ

既にiOS 13.1が9月25日に配信されることがアナウンスされているが、今のところ特に大きな問題も出ておらず、ダークモードやPS4コントローラーのサポートなど個人的に嬉しい機能があり概ね満足している。

特に急いで導入する必要はないが、本記事でまとめた機能に魅力を感じる人はアップデートする価値は十分あるだろう。