画面が点灯しなくなったiPhone Xを触っていたら119番に繋がってしまった話

2020年1月17日、起床後しばらくはいつも通り正常に動作していたiPhone Xが、次第に画面に3本の線が走り出し、その後数時間で緑色に点滅するなどを繰り返して最終的に画面は一切点灯しなくなってしまった。

しかし、画面が点灯しなくなっただけでタッチや通信、電話などのiPhoneの基本的な機能は生きており、Apple Watchとの通信は正常に行われていた他、MacやiPad、Apple WatchからのSMSの送受信もiPhone経由で可能な状態にあった。

今回は「画面は点灯しないがiPhoneの機能が生きている」という状況で起こった悲劇と、そこから学んだ教訓を紹介する。

何らかの拍子に緊急SOSが起動し119番に繋がってしまった

最初、僕は画面が完全に点灯しなくなった時、ディスプレイだけが機能しなくなり、iPhoneとしての基本的な機能は正常に動作していることはすぐにわかったのだが、まさかタッチパネルも正常に動作しているとは思わず、電源ボタンやタッチパネルを何度か触ってしまった。

この軽はずみな行為により「LINEで意味不明なメッセージを送ってしまう」「間違えてSMSを用もないのに誰かに送ってしまう」「間違えて電話をかけてしまう」「緊急SOSが作動し119番へ繋がってしまう」という悲劇が起きた。

119番へ電話してしまった際、どこかから「どうしました?」「大丈夫ですか?」などの声が聞こえて、最初は外で誰かが話しているのかと思ったが実際には画面は点灯していないが通話状態に移行したiPhone Xから発せられていた声だった。

すぐさまiPhone Xを取り、間違えてかけてしまったことを伝えられたからよかったものの、気づかなかった場合はGPSの位置情報を頼りに救急車が来ていたかもしれない。

本当に救急センターの方には申し訳ない。

もしFace ID搭載iPhoneではなかったのなら、緊急SOSはともかく「間違えて電話をかける」「間違えてSMSを送ってしまう」というトラブルは避けられただろう。

このiPhone Xはディスプレイだけが機能しなくなっただけで、タッチ機能などは生きているため「iPhoneを持ち上げる」「画面をタッチする」「電源ボタンを押す」という操作だけでFace IDの認証が自動で始まり簡単にロックが解除されてしまう。

Touch IDのiPhoneであったのならホームボタンに触らなければいいだけなのだが、Face IDの場合は例えば「持ち上げてスリープ解除」をオンにしている場合は「持ち上げる」という動作だけでも画面に顔が向いていればロックが解除されてしまう。

その際に画面にタッチしてしまった場合は通知画面から何らかのアプリに飛ぶなどして意図しない操作が行われることに繋がる。

教訓

もしディスプレイだけが点灯しなくなり、iPhoneの基本的な機能やタッチパネルは生きていると判断できる場合、まず「SIMカードを真っ先に抜く」ということが大事だろう。

僕はiPhoneの機能が生きていることに甘んじMacやApple WatchでSMSのやり取りなどをしていたため、SIMカードを抜くのを怠り今回の悲劇を招いた。

ちなみに電源に関しては「iPhoneを探す」やmacOS Catalinaの「Find My(探す)」では遠隔でのデータの削除やアクティベーションロックも可能だが「遠隔で電源を落とす」ということは出来ない。

iPhoneに慣れている人なら画面が点灯しなくても、当たりを付けてスワイプ操作で電源をオフにできる人もいるかもしれないが、どこをタッチしたのかが目に見えないためリスクが大きい。

データの削除をしてもiPhoneは記憶されたWi-Fiアクセスポイントに自動で繋がってしまう

また、iPhoneが自宅内のWi-Fi圏内にある場合はデータの削除やアクティベーションロックをしても記憶されたWi-Fiに自動的に繋がってしまうため、ルーターの設定からMACアドレスを指定して画面が点灯しなくなったiPhoneをインターネットから完全に切り離すということも必要だろう。

多くのルーターでは登録したMACアドレス以外のWi-Fiへのアクセスを遮断することが可能なため、iPhoneのMACアドレスのみを登録せず、MACアドレスアクセス制限を行えば該当のiPhoneだけをインターネットから切り離すことができる。

SIMカードを抜いてWi-Fiも切れば完全にiPhoneの通信は止められるはずだ(Bluetoothなど以外)。

まとめ

「iPhoneが完全に起動しない」などであればまだいいのだが「ディスプレイだけが点灯しなくなり、iPhoneの基本的な機能はタッチパネルも含めて生きている」と言った場合は以下のことに注意しよう。

  • SIMカードを抜く
  • 不用意に電源ボタンや画面を触らない(特にFace ID搭載iPhone)
  • iPhoneをiCloud.comの「iPhoneを探す」やmacOS Catalinaの「Find My」で削除しアクティベーションロックをかける
  • ルーターの設定で該当iPhoneのアクセスを遮断し、iPhoneをインターネットから切り離す

「ディスプレイだけが点灯せず他の機能は生きている」という症状がどれだけ一般的なのかはわからないが、もし同じような状況になったら是非とも上記の点を注意してほしい。

なお、AppleCare+に加入中でまだ保証期間内であったり、AppleCare+未加入でもiPhone購入後90日以内であれば無料の電話サポートが受けられるため、上記手順の実行が難しい場合はAppleサポートのスペシャリストの指示を仰いでもいいだろう。