
デベロッパーベータをインストールしたiPadを売ろうかと思ったのだが、初期化しただけではiPadOS 14.2のベータが入ったままになってしまったのでベータ版をインストールしたiPadからベータ版を削除して正式版をインストールし直す方法を解説する(ある意味でのダウングレードとも言える)。

ちなみに上記Finderの画面で「iPadを復元」を選んでも「ソフトウェアをダウンロード中に問題が起きました。要求されたリソースが見つかりません」と出て通常の方法では復元はできない。
ちなみに本記事の手順はiPhoneの場合でもリカバリーモードへの入り方以外は変わらない。
また、一応下記Appleサポートページでもベータ版の削除と復元方法は解説されているが、iPadのリカバリーモードへの入り方の説明に明らかにミスがあるので順を追って説明しておく。
参考 iOS ベータソフトウェアをアンインストールする方法AppleINDEX
iPadからベータ版を削除する方法
当然ではあるが下記操作を実行する前にApple ID、iCloudからサインアウトし「iPadを探す」もオフにしておこう。
1. iPadをリカバリーモードにする
Appleサポートのページ通りに操作してもiPad(iPad Air第3世代・ホームボタン搭載)ではリカバリーモードには入れないため、下記の手順でiPadをリカバリーモードにする。
- iPadの電源を切る
- ホームボタンを押したまま(Face ID搭載iPadの場合は電源ボタンを押したまま)PC/Macに接続する
- iPadの画面にリカバリーモードの画面が表示されたら成功

上記のような画面が表示されたら無事にリカバリーモードになっている。
2. PC/MacでiPadを復元する
ここからが肝心だが、下記の操作は場合によって2回繰り返す必要がある。
一度目の復元はiPadの初期化(復元)、2回目はベータ版ではない正式版のiPadOSのダウンロードとインストールが行われる。

Finder(もしくはiTunes)に上記のようなダイアログが表示されるので「復元」をクリック。

上記画面が出たら「復元とアップデート」をクリック。
これによりiPadの復元が行われ、続いてベータ版ではない正式版のiPadOSのダウンロードとインストールが再度始まるため、上記のダイアログを再度順にクリックしていく。
3. 正式版の復元が始まるまで待つ

上記のような画面が表示されるはずなので正式版のiPadOSがインストールされるまでしばらく待つ。
4. 復元が終わったら完了

上記画面が表示されてからしばらくするとiPadの正式版iPadOSへの復元が終わるので、iPadの初期設定画面が表示されたら完了となる。

上記画像は復元後のiPadの詳細情報だが無事に2020年10月11日時点での最新バージョン「iPadOS 14.0.1」に戻っていることが確認できる。
まとめ
割と重要な手順のはずなのだが、Appleのサポートページではホームボタン搭載iPadのリカバリーモードに入る方法が下記のようになっているため、明らかにミスであると思う。
iPhone 6s 以前、ホームボタン搭載の iPad、iPod touch (第 6 世代以前) の場合:スリープ/スリープ解除ボタンとホームボタンを同時に押します。Apple ロゴが表示されても放さず、リカバリモードの画面が表示されるまで両方のボタンを押し続けてください。
実際に上記の操作を実行してもホームボタン搭載iPadではリカバリーモードに入れず、結局僕は海外サイトで手順を調べる必要があった。
最近のAppleサポートページはApple製デバイスやApple製OSの多様化に伴い、情報が錯綜しているように思う。