Apple Pencil第1世代の良い点と悪い点

今年iPad Airの第3世代(iPad Air 2019)を購入した時、ついでに興味本位でApple Pencil(第1世代)も購入したのだが、数ヶ月使用して良い点と悪い点が見えてきたのでまとめてみる。

Apple Pencilの概要

本題に入る前にまずApple PencilとiPadの関係についてまとめておこう。

まず、Apple Pencil第1世代は無印のiPad(2018年モデル)、iPad Air(2019年モデル)、iPad mini(2019年モデル)と2017年までのiPad Proで利用が可能だ。

2018年以降のiPad ProからはApple Pencilが第2世代になり、双方に互換性はない。

Apple Pencilの第2世代はiPad(2018年モデル)・iPad Air (2019年モデル)・iPad mini(2019年モデル)・iPad Pro(2017年以前)では利用出来ず、Apple Pencilの第1世代は2018年のiPad Proでは利用出来ない。

Apple Pencil第1世代は充電方法はLightning端子を利用した物理的な充電方法を採用しているが、Apple Pencil第2世代はiPad Proの側面にマグネットで装着するだけでペアリングができ、ワイヤレスで充電が行えるようになっている。

その他にもApple Pencil第2世代では質感の改善・iPad Proをタップしてスリープ解除・Apple Pencilをタップして機能を切り替えるなどの変更が加えられている。

Apple Pencilの良い点

細かい作業に向いている

文章の選択など細かい作業がやりやすい

Apple Pencilは当たり前だがペン状の形状であるため、細かい作業に向いている。

例えば映画やYouTubeの動画などを見ていて、シークバーをスクラブ(移動)して任意のシーンを表示したい場合に、指では難があるシークバーのスクラブもApple Pencilなら細かな調節が可能になる。

また、メモアプリやWeb閲覧などで特定の文章を選択してコピーする場合にも、指での操作だと文章の選択が難しいが、Apple Pencilなら狙った場所を精密に選択出来るので便利だ。

対応アプリで更に便利になる

Apple Pencilに対応したアプリは豊富にあり、中にはPC顔負けの完成度の高いイラストアプリも存在し、そうしたアプリでApple Pencilを利用すればプロ用途にも耐えうる使い方が可能だろう。

他にも手書き入力をテキストデータに変換するアプリなども存在し、絵を描く以外にも様々な用途に利用出来る。

Apple Pencilの不満点

利用出来るジェスチャーが限られている

まずApple Pencilは指でのタッチ操作の代わりにはならない。

タップ・スワイプ・ドラッグなど一般的な操作はApple Pencilでも問題なく出来るのだが、画面の下をスワイプしてドックを出したり、画面の上からスワイプして通知センターやコントロールセンターを表示させることはApple Pencilでは出来ない。

こういった操作がApple Pencilでは出来ない

ほぼ全てのタッチ操作はApple Pencilで代替出来るのに、画面端からドック・通知センター・コントロールセンターを出すことはApple Pencilでは出来ないというのはApple Pencilを一般的用途として利用する上では致命的だ。

電池の減りが早く、充電方法もスマートじゃない

画像出典 Expert Reviews

また、電池の減りも割と早く、使用していないのにiPadとペアリングしているだけでも電池は減っていく。

Bluetoothを使用しているから当然といえば当然なのだが、Apple Pencilには電源ボタンといったものは存在しないため、使っていない時でも電池の減りを常に気にする必要があるというのは欠点だ。

更に充電方法もApple Pencil第1世代ではApple PencilのLightning端子をiPadに挿すか、付属のアダプターで充電するので不格好に思う。

利用出来るアプリが限られている

Apple Pencilに対応しているアプリは豊富にあれど、iPadアプリ全体から見ればあくまで一部であり、iPad純正のアプリですら対応していないものも多くある。

例えばブラウザでWebサイトを見ている時に気になった記事やサイトに注釈を加えたいと思ってもApple Pencilは利用出来ない(次期iPad OS 13では出来るようになる)。

特定のWebサイトに注釈を加えたい場合は一度スクリーンショットを撮って、写真アプリで手書きモードに切り替えるといった操作が必要になり、この点においては競合するMicrosoftのSurfaceなどの方が現時点では勝っている。

iPad OS 13で出来るようになるとは言え、少なくともSafariくらいは最初からApple Pencilに対応してもよかったんじゃないかと思う。

キャップ(場合によっては本体)を失くしやすい

Apple Pencil第1世代には充電・ペアリング用のLightning端子保護用のキャップが付いているが、このキャップは割と簡単に外れてしまうため、持ち運んだ際に落としたり、カバンの中でキャップが外れて荷物の中に埋もれてしまうなど、非常に失くしやすく持ち運びには神経を使ってしまう。

第2世代のApple Pencilと違って第1世代にはマグネットで本体に吸着するなどのギミックもないため、キャップだけではなく場合によってはApple Pencil本体ですら失くしてしまう可能性がある。

Apple Pencilが活きるiPadは?

Apple Pencilを使っていて感じたのは、iPad Airや無印iPad、iPad Proなどではイラストを描くのに向いており、iPad miniのような小型のiPadでは手書きメモが活きるのではないかと感じた。

iPad Airなどの大型のiPadを持って手書きメモを利用する場合、立ちながら片手でApple Pencilでメモを取るには少々大きすぎる。

大型iPadでは机に置くなどしてイラストを描くのが一番向いているだろう。

反対にiPad miniの場合はイラストを描くには小さすぎるが、手帳感覚で片手でさっとApple Pencilでメモを取るのはiPad Airなどより手軽であり、外出先でも役立つ。

Apple Pencilを使うことを前提でiPadを購入する場合は「イラストを描くのか、手書きメモを多用するのか」、事前に自分がもっとも利用するであろう用途を意識して慎重に選ぶ必要があると思う。

まとめ

色々とApple Pencilについて思ったことをまとめてみたが、ぶっちゃけてしまうと手書きメモやイラストを描かないのなら無理にApple Pencilを購入する必要はない。

Apple Pencilは価格も1万円を超える上に、普段用途では指でのタッチ操作の代わりにはならないため、手書き入力を多用したり、イラストを描く人以外には完全なオプション品と言える。

興味本位で購入してもすぐに使わなくなってしまう可能性が高いので、前述したように「手書きメモに魅力を感じるか?」「イラストを描くか?」この2点をしっかりと考慮・検討してほしい。