iPad Air 2019レビュー。理想のiPad

iPad Air 2019 Wi-Fiモデル(256GB)とApple Pencilを購入したのでレビュー。

iPad Air 2019の概要

iPad Airシリーズは2013年に当時最薄のiPadとしてリリースされたが、2014年を最後にアップデートがされなくなってしまったモデルだった。

実質的に2世代で終わってしまい、その後5年近く新型が出なかったのだが2019年3月に電撃的に第3世代として復活した。

iPad Air 2019の主な特徴は以下の通り。

  • ディスプレイが10.5インチに大型化
  • Apple Pencil第1世代に対応
  • Smart Keyboardに対応
  • P3ディスプレイを搭載し広色域化
  • True Toneに対応
  • iPhone XS/XS Max/XRと同じA12 Bionicプロセッサ搭載
  • MIMO対応HT80 Wi-Fi搭載
  • Bluetooth 5.0搭載
  • Cellularモデルは新たにeSIMに対応

中でも大きな変化はディスプレイが9.7インチから10.5インチに大型化したこととApple Pencilに対応したことだろう。

9.7から10.5というのは数字として見るとそれほど大型化したようには思えないかもしれないが、実際に目にするとかなり大きくなったと感じる。

僕はiPad Air 2及びiPad 2017を所持していたが、ディスプレイのサイズは一目でわかるほど大きくなっており、動画を見る際の迫力もまるで違う。

そしてApple Pencilに対応したのも密かに嬉しいポイントだ。

これでiPad Pro、iPad Air、iPad mini、iPadと、全てのモデルがApple Pencilに対応したことになる。

iPad Air 2019を含めiPad Pro以外のiPadは残念ながらApple Pencilは第1世代のみの対応だが、これはiPad Pro以外のiPadが未だにLightning端子な点と、iPad Proと差別化するためだと思うので仕方ないかもしれない。

開封

それでは早速iPad AirとApple Pencil(第1世代)、加えて同時に購入したスマートカバー(レザー)を開封していこう。

iPad Airの箱はビニールに覆われているが簡単に剥がせるようにプルタブのような取っ手が付いている。

こんな取っ手今までのiPadについていたっけ・・・。

今回購入したのはスペースグレイ。前面は今まで通り完全なブラック。

背面。今までのiPad Airや無印iPadスペースグレイと比べると若干黒くなった印象。

付属品は今までと変わらず電源アダプターとLightningケーブル。

スマートカバー(レザー)ブラック。ラベルにはiPad Proと書いてあるが、なんとiPad Air 2019はiPad Pro 10.5インチのカバーと完全な互換性があるのだ。

Apple Pencil(第1世代)。Lightning端子オス>メス変換アダプタと予備のペン先キャップが付属している。

iPad Air 2019の良い点

続いて、iPad Air 2019を実際に使用してみて素晴らしいと感じた点。

ディスプレイが大きい

出典 News4c

左が9.7インチ、右が10.5インチ。

最初に書いたように9.7インチから10.5インチへの画面サイズアップは数字で見るより遥かに大きく感じ、動画や写真、電子書籍の鑑賞にはもってこい。

このサイズに慣れるともはや9.7インチには戻れないと思うくらい、しっくりくるサイズだ。

ベゼルが細くなったことでディスプレイ部分がスリムになり、見た目的にスタイリッシュになったのも嬉しい。

反射防止コーティング・フルラミネーションディスプレイ搭載

iPad Air 2019と無印iPadの大きな違いとしてディスプレイに反射防止コーティングがされ、ディスプレイ自体もフルラミネーション化しているところ。

以前無印iPadを使用していて一番不満に感じていたのが反射防止コーティングがされていないことだった。

そのままの使用では見るに耐えないほど反射が酷く、なくなく反射防止フィルムを貼ったほどだ。

また、無印iPadはフルラーミネーション化されていないため、ディスプレイ部分にギャップがあり、正面から見るとディスプレイが凹んでいるような印象を受けた。

見た目だけの問題ではなく、フルラーミネーション化されることにより筐体は薄型化され、反射防止コーティングと相まってiPad Air 2019の画面はフィルムを貼らなくても十分に実用的なディスプレイとなっている。

Apple Pencil対応

iPad Airシリーズとしては初めてApple Pencilに対応し、第1世代のApple Pencilとは言え、使い心地は素晴らしい。

僕は絵は描かないが、Apple Pencilは通常のタッチ操作にも使うことが出来、映画や動画のシークバーをスライドさせる時など、指での操作が難しい場面で意外と重宝する。

また、ちょっとメモを取りたいと思った時にいちいちキーボードをタップしなくてもApple Pencilでさっと書けるのも嬉しい。

十分な性能

iPad Air 2019は無印iPadが2世代前のA10 Fusionプロセッサ止まりなのに対して、最新のA12 Bionicプロセッサを搭載しているため、一般的なタスクからそれなりに重い作業でも十分に活用できる性能を有している。

また、メモリは3GBを搭載しており、2GBのiPad Air 2や無印iPadと比べて重いアプリを複数立ち上げても余裕があるのが嬉しい。

Touch ID搭載

これは人によって好みが別れるところだが、iPadなどの大型ディスプレイを搭載するデバイスではFace IDよりTouch IDの方が利便性に優れると感じる。

Face IDの場合はスリープ解除時に画面を注視する必要があるが、テーブルやソファなどに置いた際にわざわざ顔を画面正面に向けないといけないので、ストレスが溜まるのではないだろうか。

タブレットデバイスはスマートフォンとは違い、机やソファなどにさっと置いてさっと持ち上げて使用するということが多いので、Face IDでは不便を感じる時があるように思う。

Touch IDであればiPadを持ち上げるついでに指をホームボタンに置いておけばそのままスリープ解除ですぐに使用出来るので即応性に優れる。

しかもiPad Air 2019のTouch IDは第2世代なので爆速だ。

Apple公式ではiPad Air 2019のTouch IDの世代については明記されていないのだが、iPhoneで第1世代、第2世代Touch IDを経験している身として、自信を持ってiPad Air 2019のTouch IDは第2世代であると言える。

明らかにTouch IDの認識速度が違うのだ。

高速充電をサポート

Appleサポートサイトのリストにはないが、実はiPad Air 3とiPad mini 5は高速充電をサポートしている。

海外のコミュニティサイトReddit実際にテストした人がいるので間違いがない情報である。

実際に僕も(Mac経由ではあるが)、iPad Air 3を充電して以前使っていたiPad 第5世代やiPad Air 2より明らかに充電が速いのを実感している。

日常的用途にちょうどいい

なんといってもiPad Air 2019の魅力は画面サイズや性能などの点で「iPad Proほどの性能は要らない」という僕のような層にはぴったりの妥当なスペックを有している点。

僕はタブレットで絵を描くわけではないし、画像・動画編集やDTMなどのヘビーな作業をするわけでもない。

僕はそういった重い作業は全てMacでやってしまうので、僕の中でのタブレット(iPad)の立ち位置は布団でゴロゴロしながら書籍や動画を見たり、ゲーム中に攻略サイトを見たり、時折メモを取るだけのサブPC的なものなのだ。

iPad Air 2019はそういった点で「Proまではいらないけど無印iPadはディスプレイや性能的に不満」という層にジャストフィットな製品ではないかと思う。

また、単純に画面サイズの大きさにこだわらなければ、同時にリリースされたiPad mini 5でもいいかもしれない。

iPad Air 2019の残念な点

続いてはiPad Air 2019の残念・惜しいと思った点だ。

USB-CではなくLightning端子

iPad Proが最新モデルでUSB-Type Cを採用したのに対して、iPad Air 2019は依然としてLightning端子を搭載している。

Apple Pencil第1世代のみの対応ということで、充電やペアリングを考えるとLightning端子搭載なのは当たり前といえば当たり前なのだが、MacではUSB-Type Cの採用が進んでいるのだからiPad Air 2019の端子もUSB-Type Cにしてほしかったところ。

対応Appe Pencilが第1世代

これはiPad Proと差別化する点で仕方のない点ではあるが、対応Apple Pencilは第1世代のみの対応であり、iPad Proのようなマグネットでの充電やペンのタップ機能などは利用できない。

個人的にApple Pencilを使用して「Apple Pencilは持ち運ぶと失くしやすそう」と感じたので、マグネットでパチっと本体に止まるiPad ProのApple Pencil第2世代のようなギミックが欲しかった。

HDR非搭載

iPad Air 2019は広色域のP3ディスプレイは搭載しているが、iPad Proで対応しているHDRには非対応のため、HDR映画やビデオは見れない。

僕としては5万円代からという価格なのだから、せっかくディスプレイは広色域なのだし、せめてHDRには対応してほしかった。

iPad Air 2019を購入する層は映画やビデオも見る人が多いだろうし、HDR対応であれば動画の視聴がさらに魅力的になったと思う。

価格が中途半端

iPad Air 2019の批判点としてよく耳にするのがその価格と立ち位置の中途半端さだ。

最安のiPadが欲しければ無印iPadが3万円台から買えるのに対して、iPad Air 2019は64GBが54800円であり、256GB版になると71800円になる。

加えて無印iPadもApple Pencil対応なので、単純にApple Pencil対応iPadが欲しいなら無印iPadが安上がりだし、高機能・高性能なiPadとApple Pencil第2世代が使いたいならiPad Proを買えばいい。

iPad Airは無印iPadとiPad Proとの中間に位置するのだが、それにしては少し価格が高いと感じる。

まとめ それでも僕はiPad Airを選んだ

色々と書いたが、個人的にはiPad Air 2019は久々に満足できる理想のiPadだと感じる。

iPad Proほどの性能や機能はいらないが、反射防止コーティングやフルラミネーションディスプレイ、プロセッサの性能に欠く無印iPadでは不満があり、iPad mini 5だと画面的に小さすぎるという、僕にとっては夢に見たようなぴったりのiPadだ。

第1世代とは言えApple Pencilで咄嗟にメモを取ったり細かい作業をするのは便利だし、画面が大型化したことで電子書籍や映画やビデオの視聴も迫力がある。

ストレージも最大256GBが選べるため、よほどのことがない限り容量に不満を感じることはないだろう。

プロセッサもA12という最新iPhoneと全く同じ性能を有しているので、数年は性能に困らないはずだ。

中途半端と言われることもあるiPad Air 2019であるが、僕としては無印iPadを購入するくらいならもう数万円予算をかけてでもiPad Air 2019を購入した方が幸せになれると思う。

個人的には無印iPadはディスコンにしてiPadのラインナップはPro、Air、miniの3種類にすれば上手く差別化出来て、消費者のニーズにも合うのではないだろうか。

いずれにしろPhotoshopやDTMなどでバリバリとヘビーな作業をするのではない限り、iPad Airは単純なタブレットとしても、それなりの作業用としてもおすすめのiPadだ。

おまけ ベンチマーク

「Proほどの性能はいらない」と書いたが実際にはiPad Air 2019の性能はほぼ全てのiPadを凌駕している。

参考としてGeekbench 4で計測したスコアを掲載しておく。

Geekbench 4におけるシングルコアとマルチコア性能

他iPad・iPhoneとの比較

シングルコア性能にてiPad Air 2019は一世代前のiPad Pro(A10X Fusion)を凌ぐ。

マルチコア性能においても圧倒的な性能。

Antutuベンチマーク

続いてAntutuベンチマーク。

Antutuは特にグラフィックの負荷が高いベンチマークであり、A11 Bionicよりグラフィク性能が50%向上したA12 Bionic搭載のiPad Air 2019では非常に高いスコアが出る。

参考までに一世代前のA11 Bionic搭載のiPhone Xのベンチマーク結果。

A11 BionicのiPhone Xと比べるとかなりのスコア上昇が確認できる。

これだけの性能があれば数年は安泰と言っていいと思う。