少し前にMac向けのモニターの新調を考えているという記事を書いた。

上記記事では「ASUS ProArt PA32UCX」が最有力候補という結論に達したのだが、結果として新しいモニターは上記記事で検討したいずれのモニターでもなく2020年4月27日発売予定のBenQ EW3280Uに決定し、予約注文した。
価格は注文時の時点で80,545円。
加えてAmazonの事故保証プラン(7,410円)も購入した。
※2020年5月4日に本モニターが届きましたので開封及びレビューに関しては下記記事をご参照ください。

INDEX
なぜ上記記事のいずれのモニターも選ばなかったのか?
ここではなぜ上記記事で挙げた候補のモニターを選ばずBenQ EW3280Uを注文するに至ったのか、経緯と理由を書いておこう。
PA32UCXが売り切れで再入荷の予定が立っていない

先ほどの記事で最有力候補とした「PA32UCX」であるが、あの記事を書いてしばらくしてからAmazonやヨドバシカメラが軒並み在庫切れになり、再入荷の予定が全く立っていない状況に陥ってしまったのが今回別のモニターを購入することになった最大の理由である。
発売されてからそれほど日が経っていない上に価格も約30万円という非常に高額なモニターなのだが一気に在庫が消滅してしまった。
在宅勤務が広がり、モニターはAmazonや家電量販店でも品薄の状態ではあるが、これほど高額なモニターが一気にネット通販からなくなるというのはさすがに予想していなかった。
というより、いくら在宅勤務が広がってモニターの需要が高まったとしてもプロ用途の高級モニターが一斉に在庫切れになるというのは異常なように思う。
もちろんこのブログで記事にしたから在庫がなくなったなどということもあり得ず、ネットから軒並み姿を消した理由は謎に包まれている。
いずれにしろ、いつ入荷するか不明というのが不安に拍車をかけた。
今使っているモニターに不満があり、世界情勢の先行きが見通せない

現在使用しているモニター「LG 27UK650-W」であるが、以前の記事でも書いた通りバックライト漏れ(滲み)が悪化しており、左上の滲みがものすごく目立つのである。
このモニターは一度「赤い滲み」の症状で修理に出しているが、それでも全く同じ箇所から再び今度は白い滲みが発生してしまった。
左上からの滲みというのは以前発生した際もそうだったが、macOSをダークモードで使用しているとメニューバーを見るたびに滲みが目に入ってしまうので非常に気になるのだ。
まだ保証期間内ではあるので修理に出してもいいのだが、昨今の日本の状況を見ると修理にどのくらいかかるのかは見当がつかない(以前修理に出した際も1週間以上かかっている)。
更に滲みだけではなく、不意にモニターが切断されるという現象がしばらく続いているのも理由だ。
これはモニターの問題というよりは接続しているeGPUとの相性だとは思うが、いずれにしろこのモニター、あるいはeGPUを使い続ける限りこの現象は解決できないと感じたため、PA32UCXの入荷を待たず早めに新しいモニターを購入することにした。
今現在の国内の状況は依然としてネットでの買い物は普通に可能であるし、僕の住んでいる地域も多少混乱状態にあるがまだ社会的機能は維持されている。
しかし、ニュースを見ての通り状況は日に日に悪化しており、この先どうなるかも全く見通しが立たないため、現在のモニターに不満があるというのも手伝って早めの決断をするべきだと思ったのだ。
この状況下で「贅沢品」とも言えるPCモニターを購入するのもどうかと思ったのだが、むしろこの状況が更に悪化する前にモニターなどの大型PC周辺機器は買っておくべきだと判断した。
EW3280Uは新モデルで機能も価格も申し分ない

今回注文したBenQ EW3280Uは前述の通り4月27日発売の新製品であり、USB-C(DisplayPort Alt・60W給電)やHDMI 2.0に加えて最新のDisplayPort 1.4も搭載しているほか、パネルはもちろんIPSである。
この前世代にあたる「EW3270U」はパネルがVAだったが、この新モデルからはパネルがIPSになり色再現性が上がっている。
参考までに以下が主なスペックだ。
価格 | 約8万円 |
発売日 | 2020年4月27日 |
サイズ | 32インチ |
画素密度 | 138ppi |
パネル | IPS |
バックライト | LED |
コントラスト比 | 1000:1 |
応答速度 | 5ms |
HDR | DisplayHDR 400認証 |
色域 | 100% Rec.709 95% DCI-P3 |
ポート | HDMI 2.0x2 DisplayPort 1.4x1 USB-Cx1 ヘッドフォン出力端子x1 |
フリッカーフリー | あり |
スピーカー | あり |
見ての通りスペックが良い割には良心的な値段となっている他、Display Specificationsというサイトで調べてみたところ「EW3280U」はいわゆる擬似10bit(8bit + frc)ではなく正真正銘の10bitのようだ(サイトの情報が正しいならば)。

なお、前モデルのEW3270Uは8bit + frcとなっていた。
この価格で10bitモニターというのはありがたい(僕の使い方でメリットがあるかどうかは別として)。
ただ、もちろんPA32UCXや先ほどの記事で挙げたいくつかのモニターに搭載されているローカルディミングといった高度な機能はなく、HDR認証もエントリークラスとされるDisplayHDR 400である。
とはいえ、僕の使用用途ではこの価格でこのスペックなら十分にありだろう。
むしろ以前の記事で候補とした14万円の「LG 32UL950-W」が擬似10bit(8bit+frc)、フリッカーフリーなしという点を考慮するとEW3280Uの方がHDRや色域以外ではスペックは上だ。
まとめ
以上、前回の記事で候補としたモニターではなくBenQ EW3280Uを注文するに至った経緯をまとめてみた。
これでいきなりPA32UCXの在庫が復活した場合は笑い種だが、BenQ EW3280Uも価格に対しての基本的なスペックは非常に堅実で魅力的なため、後悔する買い物ではないはずだ。