MacにeGPUを繋げてゲームをする際の注意点

少数ではあると思うがeGPUをMacに繋げてゲームをやりたいという人も中にはいるだろう。

今回はMacにeGPUを繋げてゲームをプレイする際の注意点をまとめる。

外部GPU優先オプションを有効化しよう

これは必須の作業ではないが、eGPUを接続するMacやeGPUの製品によってはeGPUを繋げただけではゲームにおいてeGPUのパフォーマンスを発揮できない場合がある。

このような場合に備えてmacOS Mojaveでは「外部GPUを優先」というオプションがあり、eGPUに非対応のアプリケーションやゲームでも強制的にeGPUを有効化することが可能だ。

外部GPUを優先設定にするには該当のアプリケーションやゲームのアプリケーションアイコンの「情報を見る」のパネルから「外部GPUを優先」という項目にチェックをつける。

例えばSteamのゲームであれば以下のフォルダにゲームプログラムの本体がある。

Steamの設定によってゲームのファイルがある場所は異なるのでFinderの検索欄から「SteamLibrary」と検索すると楽だろう。

SteamLibrary>steamapps>common
Steamの場合ゲーム本体のファイルはSteamLibrary>steamapps>commonの中にある

上記のcommonというフォルダの中に各ゲームタイトルのフォルダがあるので、そのフォルダを開きeGPUを有効化したいゲームのアイコンから「情報を見る」をクリックし「外部GPUを優先」にチェックをつければOKだ。

eGPUを有効化したいゲームのアイコン(拡張子がapp)を右クリックして「情報を見る」を開く
「情報を見る」のパネルから「外部GPUを優先」にチェックをつける

FortniteなどのEpic Games Launcherから起動するタイプのゲームの場合は、Epic Games Launcherでゲームをインストールする時に指定した場所にゲームファイルの本体がある。

冒頭で述べたように上記の作業は必須ではなく、場合によっては「外部GPUを優先」にチェックをつけなくてもeGPUが有効化される場合もあるが、デメリットはないのでこの作業は出来ればやった方がいいだろう。

ゲームではマルチeGPUは使えない

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は ss91-1024x429.jpg です

MacにおけるeGPUではeGPUを複数接続することによってグラフィックパフォーマンスを上げることが可能であるが、少なくともBlackmagic eGPUを開発したBlackmagicは複数のeGPUを繋げてもゲームでは1台しか使用されないと明言している。

通常、ゲームでは一度に1台のBlackmagic eGPUのみ使用できます。

複数のBlackmagic eGPUを同時に接続して使用できますか?

推測で申し訳ないが、これはBlackmagic eGPUに限った話ではなく、他社のeGPUであってもeGPU複数接続時においてはゲームでは1台のみしか使用されないだろう。

自作PCなどでよくあるSLIやCrossFireなどのマルチGPU構成であっても、マルチGPUの使用にはゲーム側の対応が必須である。

同様に複数のeGPU接続時においてもゲーム側の対応が必要であり、複数eGPUをサポートするゲームというのは聞いたことがないため、たとえ複数のeGPUを接続したとしても、どのようなゲームであれ1台しか有効化されないはずだ。

eGPUの性能を過信しない

これはゲームに限らず他のアプリケーションでもそうだが、eGPUが使用するThunderbolt 3は実質的な帯域がPCI-E x4レーン(32Gbps)となるため、例え高性能なGPUをeGPUボックスなどに組み込んで使用してもパフォーマンスは30%ほど落ちる。

そのため、eGPUに使用しているGPUがゲームの推奨環境を満たしていたとしても、実際には最大パフォーマンスを発揮できないため、自作PCなどであれば快適に遊べるGPUだとしてもeGPUとして利用した場合はパフォーマンス不足に陥る場合がある。

MacBookシリーズで使用する場合は給電能力に注意

ゲームは一般的なアプリケーションと違って極めてGPU/eGPUに負荷がかかるため、必然的にeGPUの消費電力が増える。

そのためMacBookシリーズなどで1本のThunderbolt 3ケーブルでMacBookシリーズなどを充電しながらeGPUを使用している場合、ゲームによる消費電力の増加に伴いeGPUが不安定になったり、MacBookが正常に充電されないなどの問題が起きる。

現にAppleの外付けグラフィックスサポートページでは、AKiTiO Nodeという搭載電源容量が少なく、給電能力が低いeGPUボックスでは以下のような注意が掲載されている。

Mac ノートブックで Akitio Node を使う場合、Mac を電源アダプタに接続しておかないと、適切に充電されないことがあります。

Macで外付けのグラフィックプロセッサを使う-Apple

AKiTiO Nodeに限らずeGPUをMacBookシリーズなどに接続してゲームをする場合はあらかじめMacBookに電源アダプタを接続して、eGPUからは給電させないようにしておいた方がよいだろう。

まとめ

eGPUでゲームをする人を少数だと思うが、現状MacBook AirやMacBook Pro 13インチモデル、Mac miniなどでゲームをプレイできるレベルのパフォーマンスを実現させるためにはeGPUしか選択肢がないため、ゲームをそれらのMacでプレイしたい場合はeGPUが必須となる。

ただ、eGPUはその性質上万能ではなく、上記のような注意点や様々なトラブル、ゲームの対応状況など考慮すべき問題がかなりあるので、もしゲーム目的でeGPUの導入を考えている場合はそれらの問題点を意識して導入するようにしよう。