eGPU人気ランキング 2019年8月

eGPU総合情報サイトeGPU.IOのeGPUボックス(及び一体型eGPU)の2019年8月のランキングが更新された。

eGPU.IOのランキングは購入数や閲覧数ではなく、実際に運営スタッフがそれぞれのeGPUを使用してレビューし、更にユーザーからの評判からランキング順位を決めているので信頼度が高い。

ここではeGPU人気ランキングの1位から10位までを見てみる。

一体型eGPU・eGPUボックス人気ランキング

1位 Razer Core X

スペック
価格
Razer直販:32,800円(税別) 2019年8月30日時点

搭載端子
Thunderbolt 3x1

搭載電源
650W

Mac/Windows両対応

公式製品紹介ページ

1位はRazer Core X。

僕がeGPU.IOの情報のチェックを始めてから半年間Razer Core Xは常にランキング1位であり、海外での人気の高さを伺わせる。

電源容量が豊富でサイズが大きいながら価格は$300(日本では32,800円)であるため、海外では非常に人気が高い。

またAppleの推奨eGPUボックスリストに入っているのも嬉しいポイント。

現在は日本でも公式ストアから購入できるため、徐々に日本での認知度も上がってきている。

Amazonでは現在在庫切れであり、国内での取り扱いはまだ少ないがRazer直販であれば在庫が切れても割と早めに復活する。

2位 Gigabyte AORUS/Gaming Box

スペック
価格
Amazon:75,265円(税込)2019年8月30日時点

搭載端子
Thunderbolt 3x1、USB 3.0x3、充電専用Quick Charge USBx1、DisplayPort 1.4x3、HDMI 2.0x1

搭載電源
450W

Mac/Windows 両対応

公式製品紹介ページ

2位にはグラフィックボード同梱の一体型eGPUであるGigabyte AORUS/Gaming Boxがランクイン。

搭載GPUはRX 580/GTX 1070/GTX 1080/RTX 2070がそれぞれ販売されている。

AORUSというブランドが付くのはGeForceシリーズのみでRadeon RX 580搭載のモデルは単なるGaming Boxと呼称される。

一体型eGPUとしてはBlackmagic eGPUより遥かに安く、それでいて性能は上であるために一体型eGPUとしては一番人気。

GeForce搭載のバージョンはMacでは使えないがRadeon RX 580搭載のバージョンはApple推奨一体型eGPUのリストにも入っており動作はお墨付き。

ただ搭載電源容量が少ないためかRTX 2080版はなく、Radeonも旧世代のRX 580のみなのが惜しい。

3位 ASUS XG Station Pro

スペック
価格
Amazon:6万円前後(税込)

搭載端子
Thunderbolt 3x1、USB 3.1(USB-C) Gen2x1

搭載電源
330W

Mac/Windows両対応

公式製品紹介ページ

3位にはASUSのeGPUボックスASUS XG Station Proがランクイン。

上位版であるXG Station 2は日本国内でも有名であり、紹介サイトや使用しているユーザーも多いがXG Station Proは国内でも流通しているものの現時点では認知度が低く、Amazonでもレビューは1つもない。

僕が調べた限りでも国内では利用している人がネット上には見当たらず、XG Station Proに関しては著しく情報が不足している。

XG Station 2との違いはまずXG Station 2が680Wの電源を搭載しているのに対してXG Station Proは330W、GPUへの最大供給電力は300Wであり、USB PD(ノートPCやMacBookへの給電能力)も15Wとかなり低い。

全体的にXG Station 2と比べると電源周りが弱いが、その分価格はXG Station 2が日本での実売価格約10万円に対して本製品は6万円ほど。

ただ、それでも他のeGPUボックスより割高なため、結果的にXG Station 2の方が国内では人気のようだ。

4位 Sonnet Breakaway

スペック
価格
Amazon:44,388円(税込)2019年8月30日時点

搭載端子
Thunderbolt 3x1

搭載電源
550W

水冷ユニット搭載可能

Mac/Windows両対応

公式製品紹介ページ

4位にはApple推奨eGPUボックスのリストにも入っているSonnet Breakawayがランクイン。

特筆すべき機能はないがeGPUボックスとして堅実にまとまっており、Apple推奨のeGPUボックスということで安心して利用できる製品。

搭載電源には350W/550W/650W版がそれぞれ存在し、またグラフィックボード同梱型も存在するようだがグラフィックボード同梱型に関しては国内では流通していないようだ。

5位 Mantiz Venus

スペック
価格
Amazon:53,293円(税込)2019年8月30日時点

搭載端子
Thunderbolt 3x1、USB 3.0x5、イーサネットポートx1、SATAポートx1

搭載電源
550W

Mac/Windows両対応

公式製品紹介ページ

5位にはMantiz Venusがランクイン。

国内でも利用者が多く、比較的人気のeGPUボックスであるが残念ながらAppleの推奨eGPUボックスには入っていない。

ポート類が豊富な他、SATAポートを備えているためSSDやHDDを搭載可能。

別売りのドッキングステーションを使用すればMacBookシリーズなどとケーブル1本でeGPUの他にドッキングステーションに搭載された豊富なポートで追加ポートが得られるため、他のeGPUボックスを寄せ付けないポート数を実現することも可能。

ただドッキングステーションに関しては日本国内では流通していないようだ。

ポート類という点で優れた製品だが、Appleの推奨リストに入っていないのが不安ではある。

6位 Razor Core V2

スペック
価格
Razer直販:59,800円(税別)

搭載端子
Thunderbolt 3x1、USB 3.0x4、イーサネットポートx1

搭載電源
500W

Mac/Windows両対応

公式製品紹介ページ

6位にはRazer Core V2がランクイン。

Razer Core XやChromaと比べると搭載電源容量が少なく、サイズも小さいがRazer Core XやChromaより価格が高く、Razer自身は上位モデルという位置付けをしているがスペックではCore XやChromaに劣る。

1年半以上も前に発売された製品であるために後発のCore XやChromaにスペック周りで追い越されてしまった形だ。

またAppleの推奨リストに入っていないのも痛い。

7位 HP Omen Accelerator

スペック
価格
Amazon:69,932円(税込)2019年8月30日時点
海外実勢価格:$300

搭載端子
Thunderbolt 3x1、USB Type-Cx1 USB 3.1 Type-Ax4、イーサネットポートx1、SATAポートx1

搭載電源
500W

Mac/Windows両対応(公式サイトでの記載はWindowsのみ)

公式製品紹介ページ

7位にはHP Omen Acceleratorがランクイン。

調べた限り日本国内ではほぼ流通していない。

一応AmazonにはOMEN by HP Accelerator Shellという製品が並行輸入品として販売されているが、海外で購入する場合と違ってGPU同梱版は選択できずボックスのみの販売となり価格も6〜8万円と高い。

Appleの推奨リストには入っているものの国内では価格が高く、扱っているショップも少ないため積極的に選択する理由はないがポート類が多く、しかもMantiz Venusと同じくSATA経由でSSDやHDD(2.5インチ)も搭載可能である。

海外では一定の人気がありHPという有名メーカーのeGPUボックスということもあって信頼性が高い。

8位 AKiTiO Node・VisionTek Mini eGFX・Razor Core X Chroma

スペック
価格
AKiTiO Node:Amazon 34,000円(税込)
VisionTek Mini eGFX:海外実勢価格:$350
Razer Core X Chroma:Razer直販 45,800円(税別)

搭載端子
AKiTiO:Thunderbolt 3x1
VisionTek Mini GFX:Thunderbolt 3x2、USB 3.0x2、イーサネットポートx1
Razer Core X Chroma:Thunderbolt 3x1、USB 3.1x4、イーサネットポートx1

搭載電源
AKiTiO Node:400W
VisionTek Mini eGFX:240W
Razer Core X Chroma:700W

Mac/Windows両対応

AKiTiO公式製品紹介ページ
VisionTek Mini GFX公式製品紹介ページ
Razer Core X Chroma公式製品紹介ページ

8位にはタイでそれぞれAKiTiO Node・VisionTek Mini eGFX・Razer Core X Chromaがランクイン。

AKiTiO Nodeは国内最安(税込価格)eGPUボックスとして、Razer Core X ChromaはCore Xの上位モデルとして日本国内でも人気がある製品だがVisionTek Mini eGFXは国内では流通しておらず情報が少ない。

3製品の中ではやはりApple推奨リストにも入っており、価格も非常に手頃なAKiTiO Nodeがおすすめとなる。

Core X ChromaはCore Xの上位版であるが、Core Xと電源容量・サイズはわずかしか違わず、ポート類は豊富なもののRGBライトでピカピカと光るのが特徴的なためRGBライトなどのギミックに興味がなければ優先して選ぶ理由はあまりない。

9位 Zotac AMP Box Mini

スペック
価格
海外実勢価格:$220

搭載端子
Thunderbolt 3x1、USB 3.0x4

搭載電源
180W

Mac/Windows両対応

公式製品紹介ページ

9位にはZotac AMP Box Miniがランクイン。

2017年発売の製品のため過去には日本国内でも流通していたがあまり知られることはなく姿を消した。

調べた限り2019年8月時点で日本国内で購入可能なショップは見つからなかった。

ZotacというとGeForceを採用したグラフィックボードを積極的に販売し日本国内でも有名であるが、eGPUボックスの分野では国内では成功せず事実上撤退したようだ。

10位 Blackmagic eGPU Pro

スペック
価格
Appleオンラインストア:149,000円(税別)

搭載端子
Thunderbolt 3x2、USB-3.0x4、HDMI 2.0x1、DisplayPortx1

現時点ではWindows非サポート

公式製品紹介ページ

10位にはBlackmagic eGPU Proがランクイン。

Appleストアでの価格は約15万円という非常に高価な製品であるが、Radeon RX Vega 56を搭載し、それなりの性能がある他、Thunderbolt 3x2に加えてDisplayPortなどを搭載しているためポート類が非常に豊富だ。

またAppleと共同開発しているというのも強みの一つであり、当然Apple推奨の一体型eGPUリストにも入っている。

個人的にはこの製品よりはBlackmagic eGPU(Radeon Pro 580)モデルをおすすめするが、ポート類及びMacとの接続の信頼性を重視するならこの製品も大いにありだろう。

1位から10位までの中で特におすすめなのは?

1位から10位までのeGPU/eGPUボックスで特におすすめなのはやはりRazer Core Xだろう。

Apple推奨eGPUボックスであるのに加えて圧倒的な電源容量と大きさを持つ上に価格が安く極めてコスパが高い。

以前までは国内での流通があまりなかったが、最近はRazer直販でも販売されており在庫が切れても割とすぐに入荷するのも評価ポイント。

Razer Core Xが国内に流通する前はAKiTiO Nodeがコスパという面で独壇場だったが、Razer Core Xの登場でeGPUボックスの勢力図は大きく変わったように思う。

HP Omen AcceleratorはSSD/HDD搭載可能・ポートが豊富という点で変わり種eGPUボックスとしておすすめしたいのだが、国内での流通がほぼなく価格もかなり高いため、現時点ではRazer Core Xや他のeGPUボックスには及ばない。

ただ、もしHP Omen Acceleratorの価格が下がり、国内での入手が容易になればSSD/HDD搭載可能・ポートが豊富という点でRazer Core Xの対抗馬になると思う。

まとめ

海外ではeGPUというものが極めて一般的で、ほぼあらゆるeGPU製品のレビューや情報が存在するが国内ではまだまだ流通していない製品も多い。

とはいえ近年はWindowsやmacOSのeGPU対応が進み、eGPU利用者も増えてきたためか日本でもeGPUの市場規模が徐々に大きくなってきている。

今後もeGPUの更なる普及に伴って新製品が国内でも増えてくると思われるので、僕自身も定期的にeGPUの新製品や海外の動向などをチェックし、新製品のリリースやAppleのサポート状況などに変化があった際は随時更新していきたいと思う。