MacBook Pro 13 Mid 2019のCPU内蔵グラフィックでの4Kモニターパフォーマンス

MacBook Pro 13インチモデルはディスクリートGPUはいずれのモデルも搭載されておらずCPU内蔵グラフィックのみで、エントリーモデルのCPU内蔵グラフィックはIntel Iris Plus Graphics 645、上位モデルは同じくCPU内蔵グラフィックのIntel Iris Plus Graphics 655となる。

ちなみにIris Plus Graphics 645と655の違いはブーストクロックのみでパフォーマンスに大きな差はない。

今回はエントリーモデルのIntel Iris Plus Graphics 645搭載のMacBook Pro 13 Mid 2019に4Kモニターを接続して、それぞれの擬似解像度のパフォーマンスを計測してみた。

使用した4KモニターはLG 24UD58-B。

4Kモニターとの接続はThunderbolt 3(USB-C)端子からUSB-C>DisplayPort変換ケーブルを使用。

MBP 13 Mid 2019のスペックは以下の通り。

モデル
MacBook Pro 13 Mid 2019

CPU
Core i5 8257U 1.4Ghz

GPU
Intel Iris Plus Graphics 645 eDRAM 128MB

メモリ
8GB LPDDR3

SSD
256GB

なお今回はクラムシェルモード(MBPを折りたたんだ状態)ではなく、MBP・4Kモニター双方のディスプレイが点灯した状態でのテストとなる。

MBP 13 Mid 2019 CPU内蔵グラフィックパフォーマンス

ここから擬似解像度ごとのパフォーマンステストを行うがGeekbenchやCinebench OpenGLなどのベンチマークは擬似解像度の変更によるパフォーマンスの影響をほぼ受けないので、擬似解像度変更のパフォーマンスへの影響が如実に現れるUnigine Heavenを使用している。

擬似解像度1920x1080

擬似解像度1920x1080に設定した4Kモニター側でUnigine Heavenベンチマークを実行した際のスコア。

なお、スコア画面の解像度の表記がおかしくなっているがこれはUnigine Havenのアプリケーションが正常に解像度を取得できていないためで、ベンチマーク画面やスコアの数値自体はきちんと解像度の変更が適用されている(アスペクト比が若干狂っているが原因不明)。

擬似解像度1920x1080というのはMacに初めて4Kモニターを接続した際に自動的に設定されるデフォルトの擬似解像度だ。

このくらいの擬似解像度であればMission Controlやウィンドウ操作などにも特にパフォーマンスの低下は見られず、MBP側のディスプレイが点灯した状態でも動作は軽い。

ある程度重いアプリケーションでも概ね動作するだろう。

擬似解像度2560x1440

続いて擬似解像度2560x1440(WQHD)でのUnigine Havenのスコア。

当然ながら擬似解像度を上げたので負荷が増えてフレームレートやスコアも下がった。

またこの擬似解像度あたりからmacOSのLaunchpadの表示やユーザーインターフェースに若干のカクツキが生じ始める。

Photoshopなどの重いアプリケーションは動くことは動くが、グラフィック負荷が高いためサクサクとした動作とは全く言えない。

擬似解像度3008x1692

次はかなりの高解像度となる擬似解像度3008x1692に設定した際のUnigine Heavenスコア。

ちなみにこの擬似解像度はAppleが6月に発表したPro Display XDR 6Kディスプレイと全く同じ負荷がかかっている。

擬似解像度はその仕様上、設定した擬似解像度の縦横2倍の負荷がかかり、3008x1692に設定すると縦横2倍で6016x3384のため6Kを表示した時と同等の負荷になる。

さすがにここまでの擬似解像度になるとUnigine Heavenでは頑張っている方だが、肝心のmacOS側のUIはLaunchpadはカクカクで一般的なタスクでも随所でカクツキが目立つ。

この擬似解像度ではもはや重いアプリケーションの使用は不可能なレベルであり実用的とはとても言えない。

擬似解像度3008x1692はディスクリートGPUやeGPUを接続してようやく実用的なパフォーマンスが得られる負荷が高い解像度なのでCPU内蔵グラフィックでは荷が重すぎるだろう。

所感

擬似解像度3008x1692ではLaunchpadもカクカク

既にMac mini 2018のCPU内蔵グラフィックで擬似解像度ごとのテストを過去に行ったことがあるのでこうなることは予想できたが、やはりCPU内蔵グラフィックで4Kモニターを使用する場合は擬似解像度2560x1440までが限界ラインと言える。

今回はMBPの内蔵ディスプレイも点灯させた状態でテストしたが、クラムシェルモードにして負荷を軽くしたとしても3008x1692の解像度を快適に使用するのは恐らく無理だろう。

なにせBlackmagic eGPU(Radeon Pro 580)を使用しても擬似解像度3008x1692だとヘビーなアプリケーションでは少し重く感じることがあるくらいだからだ。

まとめ

MacBook Pro 13 Mid 2019はCPU内蔵グラフィックは過去のMBP 13インチモデルと比べて強化されているし、実際にMBP 13 2015と2019でGeekbenchを取ると1万程度の性能差があるが、だとしても4Kモニターで高擬似解像度は無理がある。

もしMacBook Pro 13 Mid 2019に4Kモニターを接続して使用する予定があるなら擬似解像度は2560x1440までに留めておくのが一番いいだろう。

2560x1440以上の擬似解像度を使用したい場合は確実にeGPUが必要になると言える。