日本では心臓の異常にApple Watchがほぼ無力だった話

先日もお伝えした通り管理人はここ1ヶ月ほど体調を崩しており、12月2日からは「心臓の脈が飛ぶと同時に意識が遠のく」、「安静時の心拍数が150を超える」という異常な状態になったので病院で精密検査をするほどに至った。

この際、Apple Watch(Series 5)は常時着けていたがこれらの異常にApple Watchは(少なくとも日本国内では)無力だった。

なお管理人に基礎疾患はなく心臓の異常に思い当たる節はない。

異常の始まり

前述の通り身内の不幸やその他のストレスなどで体調は崩していたものの明らかに心臓の異常を感じたのは12月2日。

十数分ごとに脈が飛び(心臓が跳ねるような感覚)、急激に頭から血の気が引いてその場に倒れそうになるほどのめまい(というより一瞬の失神)を起こすという症状が現れた。

1日経っても改善しなかったため、急遽地元のかかりつけのクリックに出向いた。

その場で心電図検査と脈拍を測ったところ、その場では脈の飛び(不整脈)は記録されなかったが、前述の通り異常な脈の速さ(150拍/分)が認められたため、すぐに紹介状を書いてもらい市立病院での精密検査となった。

Apple Watchの心拍センサーと記録はほぼ参考にならないと医師に言われる

この際、精密検査の前にかかりつけ医に「Apple Watchで常時心拍数を記録しているが参考になるか」ということを聞いたところ「そういったスマートウォッチは脈拍を計測する間隔が開いているため参考にならない」とはっきり言われてしまった。

医師の話によれば脈を測るのであればApple Watchなどではなく指を手首に添えて自分で測ったほうが正確とのことだった。

もちろんApple Watchでも150を超える高心拍数は検知されているし、長期スパンではApple Watchの心拍数履歴が役立つことも大いにあると思うが、今回のように突然脈拍(心臓)の異常が起きた場合は指先での脈拍チェックや心電図の正確さには及ばないようだ。

画像出典 Apple

Apple Watchと心拍センサーはApple公式サイトにおいても医療機器ではないとはっきり明記されているため、精度の高い心拍数検知ができないのは仕方ないと言えば仕方ないが、Apple Watchの心拍センサーが突然の心臓の異常を検知するのにほぼ無力であるというのは正直残念に思ってしまった。

なお、僕のApple Watchは高心拍数が10分続いたら通知する設定にしているが、高心拍数であっても数分で収まってしまう状態だったため高心拍数の検知アラートは一度もなかった。

日本国内では心房細動の検知も心電図も使えない

また、Apple Watchは広く知られている通り日本国内では一般ユーザーは心房細動の検知(不規則な心拍通知)、心電図機能(ECG)は利用できないため、唯一日本国内でも使用できる心拍センサーによる心拍数の測定が参考にならないのであればApple Watchで突然の心臓の異常を検知するのはほぼ不可能と言える状態だと思う。

ちなみに心房細動の検知と心電図機能はアメリカではFDAに医療機器と認可されている他、日本国内でも医療機器として認可はされたが現時点では一般ユーザーが使えるわけではない。

参考 iOS14.2公開で日本でもApple Watchの心電図機能が利用可能になる?livedoor NEWS

最近はApple Watchの心電図機能が日本でも利用可能になるのではないか、という噂が何度も流れているが未だに日本国内では心房細動検知と心電図機能は利用できない。

もし仮にこれらの機能が日本国内で利用可能であったのならば、今回の心臓の異常に関しても少しはApple Watchの情報が医師の参考になった可能性がある(心拍センサーと違いApple Watchの心房細動検知と心電図機能は医療機器扱いであるため心拍センサーより信頼度が高い)。

精密検査の結果

市立病院での精密検査の結果としては血液検査・胸部CT・再度の心電図の計測を行なったものの特別今すぐ命に別状がある兆候は発見できなかった。

ただ「期外収縮(脈の飛び)」と「頻脈(高心拍数)」が起きていることは確かで、原因としてはストレスなどが考えられるそうなのだが自覚症状が強いため(通常は期外収縮では強い自覚症状はない)、心房細動やその他の心疾患の可能性が捨てきれないとのことで今月中旬に改めてホルター心電図(24時間の心電図計測)と心臓のエコーを取ることになった。

Apple Watchの魅力はヘルスケアだけではないが将来は日本国内でも心房細動検知と心電図機能が使えることを願う

ここまでApple Watchの心臓に関する機能について色々と主に残念に思ったことを書いたが、もちろんApple WatchはiPhoneからの通知を手首の上でサッと確認したり、iPhoneで鑑賞している音楽の再生をコントロールする、更に転倒検知機能など役立つ機能は他にも沢山あるし、事実僕もそれらの機能の恩恵を受けている。

ただ、やはり僕としては今回のような心臓に異常が起きた際にApple Watchがほぼ無力であったのは正直残念に思えてならない。

心房細動検知と心電図機能がApple Watchに登場してから既に2年以上経っているため、日本国内でもそれらの機能が早く利用できるようになることを願ってやまない。